「身体を整えて」から「動く」ことで「コンディショング、ライブパフォーマンス」を高め、快適な毎日を過ごせるように、セッション(手技×マシンピラティス)をご提供しています。
・本記事から得られるもの、理解できる事
〇「プロップス」について理解が深まる
〇「プロップスエクササイズ」の理解が深まる
それでは、さっそく解説していきましょう!
今回はマットピラティスにおけるプロップスの役割や効果について、皆様に少しでも分かりやすく伝わるように記事を書いていけたらと思います。今回の内容も個人的な見解を含んでしまうので、1つの参考程度に読んで頂ければと思いますが、結論として予算が許すのであれば運動が苦手な人ほど使うメリットが大きいと考えてください。
バックナンバーである「マットピラティスとマシンピラティスの違い」というシリーズでも紹介しているように、ピラティスは身体機能~身体操作性まで幅広く対応している非常に有益な運動療法の1つであることを説明させて頂きました。
このような身体機能~身体操作性を向上させるという効果を最大限高めるためには大別するとマシン/マットピラティスが存在することもこの記事を読んでいる皆様は理解できているかと思います。今回の記事ではマットピラティスの中でもプロップスを使うことで運動の効果を更に引き出すことが可能となりますが、プロップスを使用した方がより良い効果を得られる方とどのような場面で使うのかを分かりやすく解説出来ればと思っています。
今回の記事を通して、同じトレーニングでもプロップスを正しく取り扱うことで運動が苦手な方でも運動習慣をつけることに繋がればと思います。
それでは今回も前置きが長くなってしまいましたが、次の項目からプロップスとは何かを解説していきたいと思います。
<プロップスとは>
まず初めにプロップス(props)について解説を進めていきましょう。先ほどから何度も出てきているプロップスとは小道具と言う意味を持った英語が語源になります。つまりピラティスという分野で使われるプロップスで代表的な物は①ピラティスマット②ポール③リングなどが想像しやすい所かと思います。以下から1つ1つ解説を進めていきましょう。
それでは代表的なプロップスであるピラティスマットについて解説を進めていきたいと思います。こちらの記事を読んでいる皆様も1度は使ったことがあるのではないかと思うぐらい代表的な道具になります。実際、これが1枚あるだけで場所を選ばずどこでもピラティスエクササイズを実践できる状況を作れるため、個人的にも非常にオススメのプロップスになります。
しかしピラティスマットも様々なメーカーがあり、どれが1番良い物かは値段やサイズによって変わってしまいますし、私自身も全ての商品を使ったことは無いため個人的なオススメになってしまいますが、使用した中ではAIREX(エアレックス)のマットは非常に良いです。クッション性も高くピラティスエクササイズだけでなく、ジャンプトレーニングなど衝撃が加わる運動でも足が痛くならないため、最高の1品だと思っています。問題があるとすれば値段はかなり張るため、使いたいサイズよりもワンサイズ小さい物を選んで出費を抑えると言う工夫が必要かと思います。
私が個人的に使用したことがある物として、ヨガワークスのピラティスマットも有名ですが、衝撃吸収能力はAIREXと比較すると乏しい印象があります。もちろん一個人の感想になるので1つの参考程度に留めて頂けると幸いです。しかしながら、紹介している2つ共に厚みは十分で、横になった際にかかる身体へのストレスはほとんど感じられないため、万が一ピラティスで使わなくなってしまっても、昼寝マットとして活躍できるため出費が無駄にならないことも併せて考えると、非常に優秀なプロップスになります。

図1.ピラティスマットの一例
次はポールについて解説を進めていきましょう。ポールもピラティスを実践している方なら、知らない人はいないと呼ばれる有名なプロップスになります。そしてポールを使って行うエクササイズは「ベーシックセブン」とも呼ばれ、まさにポールの代名詞として有名な物が存在します。今回の記事ではベーシックセブンについての解説はあえて省略しますが、詳細が気になった方はぜひ1度ご自分で検索してエクササイズを体感してみて下さい。
話が逸れましたがポールに関しても様々なメーカーが存在し、どれが1番自分に合っているのかを決めるのは非常に難しい部分があります。私自身の経験になってしまいますが、使用した中ではやはりストレッチポール(Stretch Pole)が良いと思います。一般的に使用されることが多いStretch Pole Exという商品に関しては、私は気になりませんでしたが押しても形が変わらない程度には硬さがあるため、仰向けで使用した際に合わないと感じる方もいるかと思います。
そのため、この記事を読んでいる方の中で「使ってみたけど合わない」と感じている方がいましたらStretch Pole MXという商品が良いかと思います。先ほど紹介した物と比較すると個人的な感覚にはなってしまいますが、柔らかい使用感になっているためそちらに買い替えることも1つの選択肢になるのではないかと思います。
それ以外にもヨガポール、ロングポール(Axis Former)など名称から違うポールは様々ありますが、当店ではAxis Formerを使用しております。こちらも私個人の感覚になりますが、非常に柔らかい質感で当店のセッションにおいては仰向け以外の用途で使用することも多いため、取り回しが良くとても重宝しています。

図2.ストレッチポールの一例
最後にリングについて解説を進めていきたいと思います。こちらもピラティスを実践したことがある人であれば、目にしたことがある人が大半かと思います。こちらの記事を書くため私も改めて商品を検索してみると、様々なメーカーからリングも販売されていることを知りました。どのプロップスにも共通しますが、どの商品が自分に1番合っているかを決めるのは非常に難しい所があります。
リングに関しては私自身も比較・検討した経験が無いため、なんとも言えない部分が多いのですがBalanced Body社から販売されているUltra-Fit Circleは間違いないかと思います。Balanced Body社はリフォーマーを初めとしたピラティスマシンも販売しており、ピラティスに関連した商品の取り扱いに長けているため、まず間違いのない一品であると言えます。

図3.リングの一例
いままで紹介している全てのプロップスに共通する項目として、どうしても値段が別の商品と比較すると割高になりますが、その差はエクササイズの場面で如実に出てきますので次の項目ではプロップスを使用した代表的なエクササイズを3つ紹介していきたいと思います。
<プロップスエクササイズ>
それでは本日、最後の項目になりますがプロップスを使用したマットエクササイズを3つ紹介していきたいと思います。先ほどまでの項目でプロップスがどのような物かは理解できたかと思いますが、プロップスを使うことで普段のマットエクササイズとどう違うのかはまだピンと来ない方が多いと思います。そのため、こちらの項目では①ヒップリフト②レッグローワー③シェイブザヘッドにおけるプロップスの役割を紹介していこうと思います。
それではさっそくヒップリフトにおけるプロップスの役割を解説していきたいと思います。ヒップリフトエクササイズは過去記事である「股関節に効くピラティスエクササイズ3選」でも取り上げたことがあるエクササイズなので、細かい解説に関しては省略させて頂きますので内容が気になった方は是非、関連記事にも目を通して頂ければと思います。
本題に戻りますがヒップリフトで主な刺激対象になるのは大殿筋です。しかし、ストレッチポールを使えば体幹筋群にも刺激を加えることが可能になります。その理由として、ストレッチポールから滑り落ちないようにすることで、否応なしに体幹筋群へ適切な発火が起こるようになります。さらには、代償動作である股関節外転動作も抑制することが出来るという一石二鳥のプロップスエクササイズになります。

図4.ヒップリフトエクササイズ
次にレッグローワーにおけるプロップスの役割を解説していきましょう。こちらのエクササイズは図5にあるように、天井へ伸ばした足を床へ近づける~天井へ伸ばすという動作を繰り返す非常に分かりやすいエクササイズになります。この時ピラティスリングを使うことで「リングを落とさないようにする」という外部刺激が入ることで、目標物が無い時よりも股関節前面/後面さらには股関節外転筋群まで収縮~ストレッチがかかりやすくなるというメリットがあります。

図5.レッグローワーエクササイズ
最後にシェイブザヘッドにおけるプロップスの役割を解説していきましょう。こちらのエクササイズは図6にあるように、背筋を伸ばして座った所から腕を天井に伸ばす~肘を下げるという動作を繰り返すエクササイズになります。先ほど紹介したレッグローワーと同様で非常に分かりやすいエクササイズの1つですね。
おそらくこの記事を読んでいる人の中には「この運動は何が大変なの?」という印象を持つ方もいるかと思います。このエクササイズを実践する時にピラティスリングを使わなければ、おそらく「どこに効いているか分からない・・・」ということが起こると思います。そうなる代表的な理由として、自分でも気づかないうちに動かす軌跡が崩れていることがあります。
簡単に言えば、腕を伸ばす際に頭の後方から前方へ場所が外れてしまうという現象が良く見られます。これを防ぐためにピラティスリングは非常に有用なプロップスの1つとなります。まずリングを持つことで綺麗な運動軌跡を作れないと後頭部にリングが当たってしまうことが想像できるかと思います。
さらにもう1つ良い効果として、ピラティスリングは背筋を伸ばす指標にもなります。先ほど注意したように、後頭部へリングが当たらないように意識を持ち始めると次に崩れやすいのは背筋になります。その理由として、後頭部にリングが当たらないようにするため首を前に倒す→背筋が丸くなるという図式が成り立ちます。

図6.シェイブザヘッドエクササイズ
ここまで解説を読み進めてみると、代表的なプロップスが1つぐらい欲しくなりませんか。今回紹介しているプロップスはいずれも非常に優秀な物であるため、買って損はないと思っていますがどうしても一定のコストがかかるため、決断できない方もいるかと思います。
そこで今回紹介したエクササイズを自宅にある身近な物で代用する方法を、また別の機会に書かせて頂こうと思いますので「良い物なのは分かったけど、買うのはまだ・・・」という方は対象記事が上がるまで少々お待ち頂くか、今回の記事を読んで「せっかくだし、1つ買って実践してみよう」という決断のきっかけになれば幸いです。毎度の事ですが、以下に簡単なまとめを乗せていますので、お時間がある方は是非そちらもご一読頂ければと思います。
<まとめ>
いかがでしたでしょうか、今回の記事も非常に長くなってきましたので以上でマットピラティスの効果を高めるプロップスについての解説を終了とさせて頂きます。ここまで読んで頂いた皆様であれば、プロップスは種類が豊富であることとどのように使用すればエクササイズの効果が高められるのか、十二分に理解できたのではないかと思います。
当施設では代表的なプロップスは取り揃えており、運動が苦手な方でもエクササイズの理解が深まるようになっていますので、是非お気軽に来店してセッションを体験して頂ければと思います。
今回の記事を読んで「以外とプロップスって手軽だな」や「そんなにエクササイズに違いが出るなら使ってみようかな」と思う1つのきっかけになれば幸いです。最後まで読んで頂きありがとうございました。それでは失礼いたします。
Basis~からだのメンテナンススタジオ~ 新田
