「身体を整えて」から「動く」ことで「コンディショング、ライブパフォーマンス」を高め、快適な毎日を過ごせるように、セッション(手技×マシンピラティス)をご提供しています。
・本記事から得られるもの、理解できる事
〇「プロップス」について更に理解が深まる
〇「プロップスを代用する方法」が理解できる
今回は「マットピラティスにおけるプロップスの役割や効果について」という記事の続編として、ご家庭にある生活用品を使った代用方法についてご紹介させて頂こうと思います。今回の内容も個人的な見解を含んでしまうので、1つの参考程度に読んで頂ければと思いますが、結論として最初から全ての道具を揃えなくても、運動の感覚を掴むことは十分可能だと考えています。ですが私個人がオススメするのは、ご家庭にある生活用品を使って運動の感覚を掴み、その上で対象記事にもう一度目を通して頂き「やっぱりこのプロップスは必要だな」と感じた物から少しずつ取り入れていく方法が良いかと思います。
今回の記事は「プロップスを買うのは抵抗があるなー・・・」という方に是非、読んで頂ければと思いますが、記事を読み進めていくと代用するならここまでは出来るけど、それ以上は専用のプロップスが必要といった線引きまで理解できるようになるかと思います。それでは今回も前置きが長くなってしまいましたが、次の項目から対象記事で紹介させて頂いたプロップスを中心にご家庭で代用できる生活用品を紹介していこうと思います。
<代用プロップスについて>
それではさっそく、ご家庭にある生活用品を使った代用プロップスの役割について理解していきましょう。まず初めに大前提になりますが、今回ご紹介する生活用品は専用のプロップスと全く同じ役割を果たすものではない事を理解しておいてください。対象記事でも紹介しているように、ストレッチポール1つ取ってもメーカーによって硬さに違いがありピラティスリングであれば、主に腕や脚を使って挟むという刺激を与えることで左右差を意識することに繋がります。
このように身体に与えられる刺激量においては、専用のプロップスと生活用品では違いが出てしまいます。しかし運動を初めて間もない方であれば、単純なマットピラティスのみを行うよりも代用プロップスを活用して「身体の使い方」や「運動の感覚」を掴むことが、プロップスを揃えて、完璧なエクササイズを実践するよりも重要であると私自身は考えています。それでは前提が長くなってしまいましたので、本題に入っていこうと思います。
まず初めに紹介するのは、バスタオル(ストレッチポールの代用)です。いま記事を読んでいる皆様はきっと「本当にバスタオルで代用できるの?」と思ったのでは無いでしょうか。ですが、運動の感覚を掴む・身体中心を意識するという点に絞れば十分に役割を果たしてくれます。
あとは記事を読んでいる皆さんが実際にバスタオルを使ってみて、「もう少し硬さが欲しいな」と感じた時には、使い終わった食品用ラップフィルムの芯などを通して補強する方法がオススメです。更に言えばバスタオルはご家庭に1つはある生活用品ですし、厚さや巻き方を工夫することで、高さから硬さまで比較的自由に調整出来る物品でもあるため、まずはご自身に合った形を探してみて下さい。
図1.バスタオル(ピラティスマットの代用)
続いてご紹介するのは、ボックスティッシュ(ピラティスリングの代用)になります。この記事を書くために私自身も様々な生活用品を試してみましたが、使用感が最もピラティスリングに似ていると感じています。記事を読んでいる皆様は「ボックスティッシュがどうして?」と意外に感じる方もいらっしゃるかと思います。
ですがボックスティッシュは適度な大きさと硬さがあり、あまりにも強く挟むと箱が潰れてしまうため、力を入れすぎないという調節能力を養うことも出来ます。ピラティスリング自体も、強く挟んで筋力を鍛えるという目的よりも身体の使い方を意識してもらう目的で私自身は使用しています。そのため、ご家庭で運動の感覚を掴むという目的であれば、ボックスティッシュは十分活用できると考えています。まずは力を入れ過ぎず、軽く挟む感覚から試してみて下さい。
図2.ボックスティッシュ(ピラティスリングの代用)
ここまで紹介している全ての代用プロップスに共通して言えることは、ご家庭に1つはある生活用品だと思いますので、記事を読んでいる皆さんはお手元に物品を用意した上で次の項目で解説する代用プロップスを使ったエクササイズを実践してみて下さい。
<代用プロップスエクササイズ>
それでは本日、最後の項目になりますが代用プロップスを使用したマットエクササイズを3つ紹介していきたいと思います。紹介するエクササイズは対象記事と同様の①ヒップリフト②レッグローワー③シェイブザヘッドになります。
それではさっそくヒップリフトにおける代用プロップスの効果を解説していきたいと思います。対象記事でも紹介しているヒップリフトですが、主な刺激対象は大殿筋(お尻の筋肉)になります。今回紹介しているバスタオル+アルミホイルなどの硬い芯を使うことで、身体中心を感じながら運動することが可能となります。ストレッチポールを使用した時と比較すると、体幹筋群への外乱は得られにくいですが、バスタオルに対して脊柱の当たる場所が徐々に変化することで「背中って動く場所なんだ」と自覚して身体の感覚を養うことに繋がるため、非常に有益なエクササイズとなります。
図4.ヒップリフトエクササイズ
次にレッグローワーにおける代用プロップスの効果を解説していきましょう。この時、ボックスティッシュを軽く挟みながら行うことで、股関節内転筋群を初めとした筋肉に対して適度な刺激が入ります。これには良い側面もありますが、デメリットとして股関節内転筋群が働くと骨盤を前傾方向へ誘導する(反り腰になりやすい)という特徴があるため、何も意識しないと反り腰を強調してしまう場合があります。
それに対抗するためには自分で背部の緊張をコントロールして腰を反らさないように腹筋群から背部にかけての緊張(力加減)を調整するという、リングを使った時と違った身体の使い方を身に着ける必要があります。このエクササイズに関しては、どちらが良いと言ったことはなく使う物によって、学習する身体の使い方が変化するという形で理解して頂ければと思います。
図5.レッグローワーエクササイズ
最後にシェイブザヘッドにおける代用プロップスの効果を解説していきましょう。こちらのエクササイズでもボックスティッシュが活躍します。このエクササイズでは対象記事でも解説しましたが、自分でも気づかないうちに腕を動かす軌跡が崩れてしまうことが現場でも多く見られます。そのような代償動作を起こさないためには、ボックスティッシュを軽く挟み続けることで、腕が前方へ流れてしまうことを防ぎ、さらには脊柱(背骨)を伸ばす目安にもなってくれます。
図6.シェイブザヘッドエクササイズ
ここまで解説を読み進めてみると、「まずは家にある物で試してみよう」という気持ちになってきませんか。今回紹介している代用プロップスは、いずれも家庭にある身近な生活用品ですが、専用のプロップスと全く同じ役割を果たす物ではない事も併せて理解して頂ければと思います。今回ご紹介した代用プロップスが身体の使い方や運動の感覚を掴み、マットピラティスを楽しんで頂くきっかけになれば幸いです。
毎度の事ですが、以下に簡単なまとめを乗せていますので、お時間がある方は是非そちらもご一読頂ければと思います。
<まとめ>
いかがでしたでしょうか、今回の記事も非常に長くなってきましたので以上でマットピラティスのプロップスを代用する方法についての解説を終了とさせて頂きます。対象記事を含めてここまで読んで頂いた皆様であれば、プロップスを使うとどうして身体の使い方や運動の感覚を学びやすくなるのか、そして代用プロップスを使う場合はどこまで再現が出来るのかについても十二分に理解できたのではないかと思います。
冒頭の繰り返しになってしまいますが、個人的には代用プロップスで運動の感覚が変わることを実感してから、専用のプロップスを導入する形が1番経済的な方法であると考えています。当施設では代表的なプロップスは取り揃えておりますので「1度、このプロップスを使ってみたかったんだよなー」という方や「運動は苦手だけど、本当にそんなに感覚が変わるのかな?」と思った方は、是非お気軽に来店してセッションを体験して頂ければと思います。
今回の記事を読んで「このプロップスは必要だな」や「これは代用できるから、もう少し様子を見てみよう」と考える1つのきっかけになれば幸いです。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。それでは失礼いたします。
Basis~からだのメンテナンススタジオ~ 新田
