「身体を整えて」から「動く」ことで「コンディショング、ライブパフォーマンス」を高め、快適な毎日を過ごせるように、セッション(手技×マシンピラティス)をご提供しています。
・本記事から得られるもの、理解できる事
〇「マットピラティス」について理解が深まる
〇「運動習慣」について理解が深まる
それでは、さっそく解説していきます!
今回の記事ではマットピラティスは毎日やっても大丈夫なのか?という疑問について、皆様に少しでも分かりやすく伝わるように書いていけたらと思います。今回の内容も個人的な見解を含んでしまうので、1つの参考程度に読んで頂ければと思いますが結論として、毎日やっても問題はないが、実践するエクササイズ全てがルーティーンになってしまうと運動学習効果は得られないという理解をして頂ければと思います。
そのため同じマットピラティスでも、色々な種目やプロップスを使いながらエクササイズを行うことで運動学習効果を高めることが出来ます。こちらに関してはバックナンバーである「マットピラティスの効果を高めるプロップスについて」や「ピラティスにおけるテーブルトップポジションとは」という記事等を参考にして頂き、ご自分で実践可能なエクササイズをいくつか形を変えて実践することがオススメになります。
今回の記事を通して、マットピラティスとの向き合い方を理解して頂き、身体の不調を改善する心強い味方として上手に使って頂ければと思います。
それでは今回も前置きが長くなってしまいましたが、次の項目からいくつかの要素に分けて解説を進めていこうと思います。
<毎日行うメリットについて>
それでは最初に、マットピラティスを毎日行うメリットについて解説していきましょう。
一般的に運動というと、「筋肉を鍛える」「体力を付ける」といったイメージを持たれる方も多いかと思います。しかしマットピラティスは、身体の使い方や姿勢、呼吸を意識しながら運動を行うことも大きな目的の一つになります。
そのため、毎日短時間でも身体へ意識を向ける時間を作ることで、「この動きはやりやすい」「今日は少し身体が硬いな」といった小さな変化にも気付きやすくなります。もちろん一日で劇的な変化が起こる訳ではありません。しかし、身体の感覚を少しずつ積み重ねていくことは、マットピラティスを続ける上で非常に大切な要素になります。
さらに言うと、私自身は運動を継続することが最も難しいことの1つだと考えています。「毎日30分やろう」と考えると運動習慣をつけようとする際に、とても負担に感じてしまいますが、「今日は1種目だけやってみよう」や「今日は呼吸を意識したエクササイズだけにしよう」というように、その日の体調や状態に合わせてエクササイズを変えることで、無理のない運動習慣として日常に取り入れやすくなると思います。
<毎日行う時に気を付けたいこと>
ここまで読むと、「それなら毎日行った方が良いんだ」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。ですが、毎日実践することで注意して頂きたい点もあります。それは、「運動することが目的になってしまうこと」です。
例えば、「今日は身体が疲れているな」と感じていても、「毎日続けると決めたから」と無理をしてしまうと、身体の使い方が乱れたまま運動を続けてしまう可能性があります。マットピラティスではエクササイズの回数だけでなく、一つひとつの動きを丁寧に行うことも大切になります。
疲労によって姿勢が崩れたり、呼吸が浅くなったりした状態では、本来身に付けたい身体の使い方とは違う動きを繰り返してしまうことも考えられます。また、「昨日より出来なかった」「毎日やるって決めたのに・・・」と感じる日もあるかもしれません。ですが、それは決して悪いことではありません。身体の状態は日々変化しています。だからこそ、その日の身体に合わせて運動量を調整することも、マットピラティスを長く続けるためには必要な考え方だと思います。
もう1つ重要な観点として運動学習の要素も外せません。毎日全く同じ順番・同じ種目だけを繰り返している(ルーティーン化する)と、身体がその動きに慣れてしまい、新しい身体の使い方を学ぶ機会が少なくなってしまいます。こちらについては「マシンピラティスとマットピラティスの違いについて~運動学習を中心に~」という記事も参照して頂けると、運動学習の重要性も併せて理解出来るかと思いますので、まだ読んだことが無い方は是非そちらの記事にも目を通して頂ければと思います。
私自身は、同じマットピラティスでも種目を変えたり、プロップスを取り入れたりしながら、少しずつ刺激を変えていく方法をオススメしています。そうすることで、身体の感覚に変化が生まれ、運動学習という観点においても身体の認知に繋がりやすくなると考えています。
<私がオススメする続け方>
それでは最後に私自身がオススメしている続け方について紹介していこうと思います。私個人としては、「毎日やる」「週に○回やる」と回数だけを決めるよりも、その日の身体の状態に合わせて内容を変えることがオススメになります。
例えば疲れが少ない日であれば、少し負荷の高いエクササイズに挑戦してみる。反対に疲れを感じる日であれば、呼吸やストレッチを中心に身体を整える時間として活用する。このように運動内容に変化を付けることで、身体への負担を調整しながら継続しやすくなります。
また、運動を始めたばかりの方は、「毎日完璧にやらなければいけない」と考える必要はありません。身体の使い方を覚えていくためには、無理をして長時間運動するよりも、「今日はここまで出来た」という小さな積み重ねの方が結果的に長続きしやすいと私は考えています。オススメの種目に関しては、バックナンバーである「ピラティスにおけるデッドバグとは」や「ピラティスにおけるプランクとは」などもご自宅で実施しやすいエクササイズになるので、そちらの記事も参照しながら実践して頂ければと思います。
<まとめ>
いかがでしたでしょうか。今回はマットピラティスを毎日行っても大丈夫なのかについて解説させて頂きました。結論として、ピラティスエクササイズを毎日実践すること自体は決して悪いことではありません。しかし、毎日運動することだけを目的にするのではなく、その日の身体の状態に合わせて運動内容や時間を調整することが重要になります。
マットピラティスは、身体の使い方や運動の感覚を少しずつ学んでいくエクササイズです。ぜひ今回の記事を参考に、ご自身の生活スタイルや身体の状態に合わせた方法で継続してみて下さい。
最後まで読んで頂きありがとうございました。それでは失礼いたします。
Basis~からだのメンテナンススタジオ~ 新田
<参考引用文献>
1)Richard A. Magill, Kellie G. Hall.: A review of the contextual interference effect in motor skill acquisition.: Human Movement Science.: Volume 9, Issues 3–5.: September 1990.: Pages 241-289.
2)Stanisław H Czyż, Aleksandra M Wójcik et al.: The effect of contextual interference on transfer in motor learning – a systematic review and meta-analysis.: Front Psychol. 2024 Aug 14;15.
3)Guilherme M Lage, Herbert Ugrinowitsch et al.: Repetition and variation in motor practice: A review of neural correlates.: Neurosci Biobehav Rev.: 2015 Oct:57:132-41.
