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「肩こりの原因は猫背からですね、、」

このような説明を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。

しかし、同じような猫背でも肩こりがある人とない人が存在します。

確かに、姿勢と肩こりには一定の関連があります。
頭部が前方へ突出したフォワードヘッド姿勢や胸椎後弯の増加は、頚部や肩周囲の筋へ持続的な負担を与えるためです。

しかし近年の研究では、肩こりや頚部痛は単純に「姿勢が悪いから起こる」というものではなく、様々な要因が複雑に関与することが指摘されています。

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◯肩こりのある方の多くは身体所見

  • フォワードヘッド姿勢
  • 胸椎後弯の増加
  • 肩甲骨前傾
  • 胸郭可動性の低下

などがみられることがあります。

頭部は成人で約4〜6kgほどの重さがあり、頭部が前方へ移動すると、その重さを支えるために僧帽筋上部線維や肩甲挙筋、後頭下筋群などが持続的に活動しなければなりません。

そのため、不良姿勢が肩こりの一因となることは十分に考えられます。

しかし一方で、同じような姿勢であっても肩こりを感じない人も存在します。

つまり、姿勢は肩こりに関与する要因の一つではありますが、それだけで症状の有無や重症度が決まるわけではありません。

肩こりを理解するためには、姿勢だけでなく、生活習慣やストレス、睡眠、運動習慣なども含めて考える必要があります。

肩こりに関わる様々な要因

肩こりは物理的要因だけでなく、心理的要因や社会的要因も含めて考える必要があります。

① 長時間の同一姿勢

オフィスワーカーを対象とした研究では、長時間の座位行動が頚部痛のリスクを高めることが報告されています。

特にスマートフォンやパソコンの使用時間が長い人ほど症状が出やすい傾向があります。

重要なのは「猫背だから悪い」のではなく、

「同じ姿勢を長時間続けること」

です。

たとえ理想的な姿勢であっても、数時間動かずにいれば筋疲労や血流低下は生じます。

② ストレスと自律神経

仕事や家庭でのストレスが増加すると、交感神経活動が高まりやすくなります。

交感神経優位の状態では、

  • 呼吸が浅くなる
  • 筋緊張が高まる

といった変化が生じます。

肩こりを訴える方の中には、身体的な問題だけでなく、精神的ストレスが大きく関与しているケースも少なくありません。

③ 睡眠不足

睡眠は身体を回復させる重要な時間です。

睡眠の質が低下すると、筋疲労の回復が遅れ、痛みに対する感受性も高まります。

慢性頚部痛や肩こりを有する人では、睡眠障害が併存することが多く報告されており、睡眠障害は頚部痛の発症や慢性化にも関連すると考えられています。

④ 呼吸機能の低下

肩こりのある方では、

  • 胸郭の可動性低下
  • 横隔膜機能の低下
  • 胸鎖乳突筋や斜角筋の過活動

がみられることがあります。

本来、呼吸の主役は横隔膜ですが、胸郭が硬くなったりストレスによって呼吸が浅くなったりすると、首や肩周囲の筋を過剰に使うようになります。

その結果、肩こりの発生につながると考えられています。

◯肩こり改善には運動が効果的

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それでは、肩こりを改善するためには何が有効なのでしょうか。

現在、エビデンスレベルの高い研究では「運動療法」が最も有効な介入の一つとして位置づけられています。

◯まとめ

不良姿勢は肩こりの一つの要因ですが、それだけで全てを説明はできません。

  • 長時間の同一姿勢
  • ストレス
  • 睡眠不足
  • 呼吸機能の低下
  • 運動不足

など、様々な要因が複雑に関与しています。

そして現在の研究では、肩こりや頚部痛の改善には運動療法が有効であることが示されています。

そのため、単に肩を揉んだり姿勢を矯正したりするだけでなく、

  • 胸郭の可動性を高める
  • 呼吸を改善する
  • 頚部や肩甲帯の持久力を高める
  • 日常的な身体活動量を増やす

といったアプローチが重要だと考えられます。

肩こりを「姿勢の問題」として捉えるのではなく、「身体全体の機能の問題」として考えることが、根本的な改善への第一歩になりますね。

最後までご覧いただきありがとうございました🙇‍♂️